電気化学インピーダンス測定システム
燃料電池評価ための組合せ
Cole-Coleプロット、電流遮断法、IVプロット

インターケミ株式会社

燃料電池評価ための組合せ構成
1 PGSTAT302ポテンショスタット/ガルバノスタット(±2A)
2 GPES電気化学測定と解析ソフトウェア、ポテンショ/ガルバノスタットを制御、測定されたデータを解析するため
3 インピーダンスモジュ−ル
4 FRAインピ-ダンス測定と解析ソフトウェア
5 ブースター、PGSTAT302の最大電流は±2Aです。この以上の電流が必要の場合に、ブースターをオプションにします。ブースター10Aは±10Aで、ブースター20Aは±20Aです。
6 制御コンピュ−タ−

  

Cole-Coleプロットはインピーダンス測定の一つの表示方法です。X軸は実数のインピーダンス、Y軸は虚数のインピーダンスです。下図は固体高分子型PEFC燃料電池のCole-Coleプロットです。

ガス供給はチノー社のPECF単セル試験装置

測定条件:
装置の組み合わせ: PG30FRA+BOOSTER10A
測定方式: ガルバノシングルSine波
周波数: 10KHz〜100mHz
交流幅: 500mA
直流電流印加:
1 1A (最大半球)
2 2A (2番目の半球)
3 3A (3番目の半球)
4 5A (4番目の半球)
5 9A (最小の半球 )

右図は1A時のCole-Coleプロットです(上図の最大半球)。このデータを解析してみます。Circleの分析より、二つの半球を重ねて、一つの半球になったと見られます。等価回路を仮設定します。

R1(Q1R2)(Q2R3)


R1は 2電極間の抵抗(膜抵抗)
(Q1R2)は 水素極の二重層容量と電荷移動抵抗
(Q2R3)は 酸素極の二重層容量と電荷移動抵抗

 

仮設定した等価回路をフィッティングします。フィッティングされた結果右図のようです。
R1: 19.52mΩ
Q1: 3.9F、n=0.9
R2: 5.31mΩ
Q2: 1.4F、n=0.97
R3: 40.1mΩ

 

電流遮断法 燃料電池の電流遮断法(Current Interrupt Method)は燃料電池を放電したり、放電を止めたり、その時のIRドロップを測定して、Rを求める方法です。即ち、2電極の間の抵抗(膜抵抗)を求めます。理論的に、この抵抗の値はCole-ColeプロットのR1と同じです。AUTOLABのGPESソフトにChrono Potentiometry (Galvanostatic)測定項目を選択し、電流遮断法を簡単に測定できます。

下図は電流遮断法のデータです。パラメータの設定は左図のようです。
曲線1) 0A、 1A、 0A
曲線2) 0A、 2A、 0A
曲線3) 0A、 3A、 0A
曲線4) 0A、 5A、 0A

データの解析

2電極の間の抵抗(膜抵抗)は交流成分は含まれてないため、IRドロップは電圧の直線の部分です。右図のように、直線電圧ΔEを求めます。ソフト上で、Zoom機能を使って、電圧を細かいに読めます。

R=ΔE/I

1Aの時に (0.778-0.758)V/1A=0.02Ω

この結果はCole-Coleプロットの19.52mΩと近い値です。

5Aの時に (0.717-0.607)V/5A=0.022Ω

この結果はCole-Coleプロットの結果と一致です。

IVプロットは電流vs.電圧特性です。GPESソフトは、IVプロット測定に、2種類の測定方法が選択できます。サイクリックボルタンメトリーとサイクリックガルバノスタットボルタンメトリーと言います。前者は電圧を制御し、即ち、電圧をスキャンし、電流を測定する方法です。ポテンショスタットの機能です。曲線表示はX軸が電圧、Y軸が電流です。電気化学測定法の主要な一つの方法として、よく使われています。後者は電流を制御し、即ち、電流をスキャンし、電圧を測定する方法です。ガルバノスタットの機能です。曲線表示はX軸が電流、Y軸が電圧です。

  燃料電池IV測定に、サイクリックガルバノスタットボルタンメトリーはよく使われています。電流はOから、ゆっくり、増大し、電圧の変化を観察します。GPESソフトに、電池の電圧保護設定があります。燃料電池の電圧が下がり過ぎないように、一定な電圧に着きましたら、電流のスキャン方向は逆転し、或いはスキャンは停止します。右の曲線はスキャンの設定が-5Aですが、-4.7Aになりますと、電圧は設定値の0.2Vに着きました。測定はストップになりました。