卓上型セル自動組立システム
CellAssembly & Sealing System


Cellerate社は、電池の研究開発および生産品質管理を目的とした自動化システムの設計・製造を行っています。主力製品は、電池試験用セルの自動組立およびシーリングシステムです。

同社はこのたび、英国ビジネス・エネルギー・産業戦略省(BEIS)より、特注電池セル向け自動生産ラインの開発に関する助成金を獲得しました。本生産ラインは、当社のデジタル製造プラットフォームを活用することで、特注セルの製造や、顧客企業との共同によるイノベーションのスケールアップなど、複数のビジネスモデルに柔軟に対応できる体制を実現します。また、次世代技術の量産を支えるセル製造プロセス技術のライセンス提供も可能となります。

現在、電池試験用セルの組立は主に手作業で行われており、信頼性やコスト面で課題があります。Cellerateシステムは、特許取得済みの調整技術および検証技術を用いることで、セルを自動的に組み立て、高品質なセルを安定して製造することを可能にします。これにより、研究開発および品質管理において必要とされるテスト量を最大40%削減し、コストと時間の大幅な削減を実現します。

さらに、Cellerateシステムはコンパクトな設計で、既存の電池材料開発や品質管理のワークフローに容易に組み込むことができます。高い柔軟性を有し、リチウム系電池をはじめとする最先端電池技術の開発から、ギガファクトリーにおける材料品質管理基準の確立まで、幅広い用途に対応しています

 

  卓上型セル自動組立システムはモジュール式です。三つのモジュールで構成されます。

Autoloader Module(詰込モジュール)

自動サンプルローディングモジュール「オートローダー」を使用することで、コインセルの製造時間を最大95%短縮できます。
1回の操作で100個以上のセルを完全自動で製造できる高い拡張性を備えており、効率的かつ無人の製造プロセスを実現します。

 

 

Assembler Module(組立モジュール)

特許取得済みのマシンビジョン技術により、セル部品を高精度に位置合わせ・積層します。
本モジュールはセルを完全自動または半自動モードで組み立てることができ、連続稼働によってわずか2日で1週間分のセルを製造可能です。
これにより、これまでにないサンプルのトレーサビリティと品質管理を実現します。

主な特徴:

  • 平均電極位置合わせ精度:78 μm

  • セル組立手順のカスタマイズ、保存、読み込みが可能

  • クロスコンタミネーションを最小限に抑える設計

  • 薄いリチウム箔やあらゆるセパレーターに対応

  • 固体および液体電解質の両方に対応


 

Sealer Module(封止モジュール)

コインセルのカシメおよびパウチセルのシールを行うモジュールです。
高精度な制御により、再現性の高い封止品質を実現します。コインセルからパウチセルへの切り替えもわずか5分で完了し、試作・研究開発プロセスの効率を大幅に向上させます。

主な特徴:

  • 高品質なコインセルカシメ機構を搭載

  • 最大40 × 60 mmの電極を使用したパウチセルを封止可能

  • コインセル/パウチセルモードの切り替えが約5分で完

 

国内納入実績: 2025年8月 大阪大学産業科学研究所第2研究部門(材料・ビーム科学系)エネルギー・環境材料研究分野 山田研究室

ご担当者: 助教 近藤 靖幸様


Cellerate社英文サイト  

日本語簡易パンフレット(PDF)  英文カタログ(PDF)


詳しい図面を描いたアクセサリーカタログ(価格付、PDFファイル)をe-mailで、送ることが出来ます。下記のアドレスにアクセスして下さい。

インターケミ株式会社
〒270-0013千葉県松戸市小金きよしヶ丘3-7-7
TEL: 047-344-8558  FAX: 047-344-8108
e-mail:
sales@autolabj.com
All Rights Reserved